【体験談】後部硝子体剥離と白内障手術|術後の見え方(追記しています)

眼の手術体験談アイキャッチ画像

2021年4月に後部硝子体剥離による網膜剥離手術をしました。

突然の網膜剥離に加え、医師から「この際だから白内障手術もしたら一石三鳥だよ!」なんて言われ、まさかの事態。

医師が説明している間も、「眼内コンタクトレンズ」を入れてる私は「この眼はどうなるんだろう?」って不安がつのるばかりでした。

1年前に入れた眼内コンタクトは裸眼で過ごしたかったからです。こんな事態になり、片眼は白内障レンズになってしまったけれど、今も裸眼で生活しています。

今日は「後部硝子体剥離による網膜剥離手術」と「白内障手術」「術後の見え方」を書いてみます。

この記事はあくまでも私自身(患者)の体験ブログです。症状や経過には個人差があるので、気になることがある方は、医療機関へのご相談をお願いいたします。

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異変の原因は「後部硝子体剥離」だった

眼の異変に気付いてから2日後に手術をしました。

早めの手術が必要な網膜剥離。加齢で網膜剥離になることを知らなかった私は、目の前の医師の説明が全てで、どこか不安なそんな気持ちでいました。

異変を感じた日

夜9時頃、右眼に黒い影が映り込み、最初はよく分からず、まつ毛なのかと思い手で払っていました。痛みはありません。

そのあと蛍光灯の下、白い壁一面がグレーに(すすが掛かったような感じ)に見え、さらに黒い点や糸くずのような物が幾つか・・・もうビックリ。

糸くずは眼を動かすと眼の中でゆらゆらと泳いでいます。

これが最初の異変から2時間くらいのことで、「明日は病院」と思いながら就寝しました。

異変の翌日|眼内コンタクトを入れた病院での受診

眼の状態を伝えると直ぐ診察になりました。

医師から告げられたのは「網膜剥離」。後部硝子体剥離が起こった時に網膜が破れ、すすや黒い模様は出血でした。

直ぐ失明に至る状態ではないけれど早めの手術になると言われ、網膜剥離の手術を行ってくれる病院を紹介されました。

そして、この日の夕方に、網膜剥離手術の邪魔になる右眼の眼内コンタクトレンズを外す手術をしました。

異変から2日目|紹介病院の診断と手術

朝、眼内コンタクトを外した病院で術後検査をし、直ぐに剥離手術をする病院へ向かいました。

「診断内容」

 

・ 右目上部に網膜剥離があり、硝子体に出血がある

 

・ 白内障も進んでいる

「加齢により、硝子体が網膜から剥離するときに癒着があると破れて出血が起る」と言われました。

硝子体が網膜から剥離するのは、元々ゼリー状だった硝子体が加齢により液体化して体積が減るからだと、聞きました。

後部硝子体剥離による網膜剥離とは

硝子体が網膜から分離する現象を後部硝子体剝離と呼びます。眼球の奥の方(視神経乳頭付近)から分離が起こってくるので、後部~と呼ばれます。基本的に、加齢現象であり、40歳ぐらいを過ぎると起こってくることが多くなります。無症状のうちに起こっていることが多いですが、飛蚊症を自覚することもあります。眼底検査や網膜断層撮影(OCT)で検出できることが多いです。後部硝子体剝離自体は、何も悪いことはないので、治療の必要はありません。

引用元:日本眼科学会より:https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=38

後部硝子体剝離は年齢的にあることで、そのとき異常がなければ何の問題なかったことになります。

手術を決める前

「治療方法の説明」(医師からの提案)

 

・網膜剥離をレーザーで治療をする:網膜剥離手術

 

・出血を取るために硝子体切除をする:硝子体手術

 

・白内障の症状もあるので同時に手術することが出来る:白内障手術

眼内コンタクトについて、医師の説明はこんな感じでした。

また早いうちに眼内コンタクトを入れたいのであれば、網膜剥離の手術だけ行うことも出来るが、おすすめは出来ない。

 

それに網膜剥離の手術だけだと、硝子体の中の出血を取り除くことが出来ない。日が経つとある程度は吸収されるかもしれないが、どの程度吸収されるのかは分からないし、硝子体を切除しなければ剥離の処置にも影響が出るかもしれない。

 

あと今回じゃなくてもいいけど、白内障の症状もあるから一緒にやると一度の手術で済むよ。

説明から眼内コンタクトは諦める方向と思いました。迷いはあるけど、今日か遅くても明日には決めなくちゃいけなくて。

そして次の迷いは、白内障のレンズを多焦点レンズにするか単焦点レンズにするかでした。

多焦点レンズについては、眼内コンタクトの経験からある程度の想像は付きます。

遠近どちらも見えるのがメリットで、レンズが高額なのがデメリット・・・結局、安価の単焦点に決めてしまいました。

そして手術は今日、日帰りで、1時間後だって ^^;

「手術内容」

 

・網膜剥離手術(レーザー治療)

 

・硝子体手術(硝子体部を取り、空気を入れる)

 

・白内障手術(単焦点レンズ、焦点は遠方)

「手術の前の1時間」

 

・必要な点眼と薬の服用

 

・飲食はできない。少量の水やお茶のみOK

 

・術後の注意点の説明と、術後の緊急連絡先を渡される

 

・術後はうつむき姿勢なので、帰宅が大変ならホテル宿泊をと言われ、近くのホテルに予約を入れる

 

・処方箋を受取り、術後必要な薬を購入する(同ビル内)(感染予防薬・痛み止め・防水保護シート)

手術前の1時間はバタバタしてたからあっという間で、このあと急に恐怖心に襲われていました。

手術

・手術着に着替え、点滴をし手術台へ、眼を閉じないよう瞼を器具で固定される。

 

(点滴のタイミングでした。急に怖くなって「こわいよ~」って、看護師さんに^^;)

 

・点眼麻酔をしているので、痛みは最初の1度だけ。

 

・手術が始って少しすると光を感じなくなったので、聞くと、水晶体を外したからと。

 

(術中は機械音?だけが聞こえるだけですごく静か。痛みもないので安心してし始めていて、そのあと眠気に襲われていました^^;)

   

・最後、傷3ヶ所を縫って終わり。

 

・手術時間は1時間程。

 

・手術台から降りた瞬間から「うつむき姿勢」でした。

 

・処置室へ移り、眼を保護される(プラスチック眼帯を大きめのガーゼで固定され、右顔面ほぼガーゼという不気味な状態)

 

医師から「傷を縫った糸が溶けるまで、ゴロゴロするから」と言われ、ゴロゴロがすっかり消えるまで2週間は掛かったと思います。

手術は上手く行き、もし夜中に出血やひどい痛みがあれば、連絡するよう言われました。

術後の注意点と経過

病院から渡された資料や伝えられたことを書いていきます。

うつむき姿勢とうつ伏せ寝の見本

うつむき姿勢見本

医師から言われた、うつむきが姿勢が必要な理由

取り出した硝子体の代わりに空気が入っており、軽い空気が上に向かう特性を生かし、網膜を圧迫させるため。

 

そして、1週間~10日掛けて空気は液体へと置き換わり、水分量に比例して顔を上げられるようになり、眼も見えるようになる。

液体に代わるまで、網膜に圧を掛けるためのうつむき姿勢。初日「きつー」って思ったけど、本当にキツかったのは2~3日だったと思う。

注意点

術後の注意事項

術後経過

通院日に沿い、医師から言われたことを記載しています

手術当日

 

・完全うつむき姿勢

 

・必要なとき一瞬上を向くことはOK

 

思ったこと

 

眼に痛みもあったから、うつむき姿勢をすごく頑張ったんです。なので、それで感じたことです。

 

・土地勘のあまりない所でうつむき姿勢で歩くのは思うより大変だったし、こんな顔でうつむきって ^^;(ホテルは絶対近くがいい)

 

・ドリンク飲むときも顔を上げられない(ペットボトルもストローが必要)

 

・鏡があると、うつむいたまま周囲が見れる(TVも鏡越し)

    

・ホテルに着いた頃、じわじわ痛みが出ていたので痛み止めを飲み、その後も4~5時間置きに翌朝まで飲み、おかげで強い痛みも出ずに済みました。

 

・看護師さんから言われていた通り、全く寝れない。バスタオル2枚でU字枕っぽいのを作ったけど、固すぎて顔痛いし・・・U字枕があればどんなに良かったかと。

術後翌日

 

・手術当日と同じ、完全うつむき姿勢

 

・必要なとき一瞬上を向くことはOK

 

・眼に防水シートを貼り、首から下のみのシャワーOK

 

見え方

 

・視界が悪くぼやけていて、ほとんど見えない

 

・眼帯・ガーゼなし

術後2日目

 

・ほぼうつむき姿勢だが、寝るとき少し斜め下の横向きOK

 

・眼の中の水分量が増すとごとに少しづつ顔を上げていいと言われる

 

眼の中の水分量と見え方

 

・20%程

 

・まだ視界がよくない

 

・黒い楕円形(水分)が眼の下の方にある

 

・視力01~0.2くらい

 

・この日から水分量が少しずつ増えて行くのが分かるようになった

術後8日目

 

・仰向け以外は、普通の姿勢でOK

 

・入浴もOK(防水シート有)だが、洗顔はNG

 

眼の中の水分量と見え方

 

・50%程

 

・眼の下の方、半分は見えるようになる

 

・視力05~0.6くらい

 

・水分が溜まっているところはキレイによく見える

術後10日目

 

・うつむき姿勢終了!

 

眼の中の水分量と見え方

 

・90%程

 

・見える範囲が広がり、視界がよい

術後2週間目

 

・洗顔もOKとなり、制約がなくなる(防水シート不要)

 

眼の中の水分量と見え方

 

・残る空気は上の方、ほんの少し

 

・視力08~0.9くらい

 

感じたこと

 

・傷部分の瞼辺りは少し触れただけで痛かったので、アイメイクは2週間過ぎてからでした。

 

・目の充血と傷のゴロゴロ感は、1か月経った頃に気付いたら消えてた!という感じ。

 

・術後2週間目に車で3キロほど運転したけど、めちゃくちゃ疲れました。見えるけれど、今までとは違う眼のバランス。慣れるにはもう少し時間がかかりそう。

 

・パソコン作業や仕事(接客業)も、2週間目から徐々にって感じ。

回復は順調。でも、傷の痛みがしつこくて、だから眼が気になる1か月間を過ごしていました。

そして2週間目ときに、眼内コンタクトレンズを入れた病院でも検査をしてもらっています。眼内コンタクトのある左眼に異常や視力の変化もありませんでした。左眼の視力は1.0で手元もよく見えます。

1か月半経過した眼の状態|遠くは右眼、近くは左眼?

1か月半後の受診で、手術した眼(右)の視力は1.2~1.5。

遠方よりのレンズと聞いていたけれど、室内でもよく見えるし、車の運転も以前よりよく見えて快適。でもこれは右眼だけの話しです。

それに室内で見えると言っても、右眼で手元は見れません。デスクワーク、PCなどで右眼では見えないんです。

でも、眼内コンタクトがある左眼は手元が見える状態。だから近くは左眼で見て、遠くは右眼中心で見ている感じ。

右眼が白内障レンズになったけど、裸眼で過ごせているんです。

だけど、この状態に慣れないから眼がすごく疲れて、奥の方が痛くなったり、頭痛が始まったりすることもあって。慣れる日が来るのかと心配だったんですよね。

コントラストも左右で違い、白内障レンズの方はすごくクリアだけど、片方は黄色っぽい。手術しなければ気付かなかったでしょうね。

このような左右差がすごく気になっていて、医師に左眼も白内障手術をした方がいいのか尋ねたら、答えはNOだったんです。

理由は、白内障が直ぐ手術するほど酷くないから今はピント調整ができる自分の眼を優先したほうがいい、との事でした。

んー・・慣れれば何てことない?

でも左右対称がいいと思っちゃうんですよね

次の受診は手術から半年後です。視力を含め、眼の状態が落ち着くにはそれくらいの時間が掛かるみたい。それと「まれに網膜剥離がまた起こる場合もあるからその時は直ぐに来るように」って言われ、一瞬ビビりました(笑)

【追記】その後の眼のようす

この半年間、左右差のある眼の状況に多少は慣れたけど、それでも意外と辛くて、思ったほど慣れなかったんです。だから「左右対称がいい」という気持ちのまま次の検診を迎えています。

その理由の一つに、遠くを見るとき(運転時)は左右同じくらいの視力で見たいこと。

二つ目は、右眼が白内障レンズになってから左眼に違和感を感じるようになったこと。

それは、多焦点レンズの見え方になるんですが、ピントが合うまでのほんの僅かのタイムラグが、両目のときは気にならなかったのが片目だと気になり出したことです。じゃあ「両目のときにタイムラグがあったのか?」・・今となっては分からないんですけどね。

理由もだけど、なにより私は裸眼で過ごしたい(笑)

手術から7か月目の受診

白内障レンズ(右眼)の視力は、1.5でした。手元以外は本当によく見えるんです。

網膜剥離手術の経過も良く、何の問題もありませんでした。

で、やはり気になる左眼。私は辛いから白内障レンズにしたいので、まずは眼内コンタクトを外すことを伝え、外したらまた受診になりました。

そして、そのまま眼内コンタクトレンズを入れた病院に行き、翌週にはレンズを外す手術の予約を入れています。

眼内コンタクトを外したら・・・

当然だけど素の視力だと0.1。手元は近づくほど良く見えます。このままだと、左0.1の右1.5のガチャ目です。

酷いガチャ目だから、車の運転なんて出来やしないんですよ。でも、外してから2週間経ったらコンタクトレンズの使用が可能なので、その間の我慢でした。

不便だからますます白内障手術をしたい気持ちになり、眼内コンタクトを外してから20日後に白内障手術の相談をしに病院へ行ったんです。

白内障手術の病院で・・・

早く白内障手術をしたいと伝えたけど「眼内コンタクトを外してから2か月は白内障手術が出来ない」と言われたんです。急を要さない場合は、眼に負担が掛かるので、手術跡が完治するまで待たないといけないからと言われ、ガッカリでした。

「コンタクトで視力が出る眼だし、どちらにしても直ぐ手術はできないから暫くはそれで様子をみて」と、その日は残念な気持ちで帰りました。

医師の話す感じから、やはり「白内障手術はしない方がいい」と思ってることはなんとなく伝わってたんですけどね。私の頭の中は「左右対称の視力」の一択でして ^^;

1.5と0.1の視力で過ごすうちに・・・

前回、病院でガッカリしてから1か月ほど経ち、また病院に行きました。

あんなに拘っていた白内障手術。なのに、この1か月間でこのガチャ目に慣れて行ったんです。眼内コンタクトが入っていた半年間はほとんど慣れなかったのに、僅か1か月で。眼内コンタクトを外してからだと2か月弱です。

驚きしかないけど、日常の大半は裸眼で過ごしています。

慣れて来たことを恥ずかしながら医師に伝えたら、このままの状態でいることになりました。

そりゃそうですよねー^^;

医師は賛成してないし、最初からNOと言ってたんですもんねー^^;

そして、車の運転だけコンタクトレンズを使っていることを話したら、医師は「同じような視力で裸眼で車の運転をしてる人は結構いるよ」って言います。

眼内コンタクトを外してから3か月後には、車の運転も裸眼になりました。夜の運転とか必要な時はコンタクトレンズを使ってますけどね。

さいごに

眼内コンタクトレンズ(IPCL)を挿入してから2年数か月経ち、その間のことを備忘録も兼ねて書かせて頂きました。先のことは分かりませんが、とりあえず今の状態で一段落かなと思っています。

書かせて頂いたことが、誰かの何かのお役に立てれば幸いです。

では、読んでいただきありがとうございます!

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